アスリートに重要な除脂肪体重について
皆さんこんばんは!
Thera-Hubスタッフ ブルーステップスの中村拓人です!
前回の記事で筋肥大に必要なたんぱく質の摂取量について
お話させて頂きました。
今回は「除脂肪体重」についてです。
病院に勤めていらっしゃる方はなかなか栄養指導まで
携わる事が少ないと思いますので聞き慣れない方も
多いかと思います。
文字通り体重から脂肪量を除いた体重が「除脂肪体重」になるのですが
近年ではスポーツ選手において重要な体組成項目として注目されており
自分も学生アスリートに対してパフォーマンストレーニングだけではなく
栄養指導も行っているところです。
例えば野球では除脂肪体重が多い程スイング速度や投球速度が速いという
研究データもでています!
またアスリートだけではなく一般の方でも重要な項目になるかと思いますので
今回は「除脂肪体重」「除脂肪指数」について
お伝えしていきたいと思います。
除脂肪体重、除脂肪指数ともに簡単に計算できますので
まずはここからです。
体脂肪量=体重×(体脂肪率÷100)
除脂肪体重=体重ー体脂肪量
除脂肪指数=除脂肪体重÷身長(M)÷身長(M)
計算式は上記の通りになります。
例えば野球をしている身長170cm、体重60kg、体脂肪率18%の選手がいたとしましょう。
後はそのまま当てはめてもらえば良いのですが
体脂肪量:60kg×(18%÷100)=10.8kg
除脂肪体重:60−10.8=49.2kg
除脂肪指数:49.2÷1.7÷1.7=17.02
となります。
上記の選手ではまだまだだという事がわかるかと思います。
良くスポーツ業界では
「体重を増やせ!」
「たくさん食べろ!」
なんて事が言われていますが
例えば先程お伝えした選手が体重を10kg増やしたとしましょう。
これが全て脂肪であるならば除脂肪指数は17.19となり上記の数値と
ほぼ変わりません。
しかしこの+10kgが筋量が増えて脂肪は変わらなかった場合
除脂肪指数は20.48となりNPB選手の平均値に近づくわけです!
つまりただ単に体重を増やすのではなく
除脂肪体重や除脂肪指数を増やしていくことがポイントになるわけです。
体重が増えてもそれが全て脂肪であるなら
パフォーマンスアップに繋がるかと言われれば・・・
という感じですね。
重りを体につけているようなものです。
自分も今選手に対して指導中ですので
新しい発見があった場合は
また皆様にシェアしていきたいと思います!
では本日はここまで!