邪魔者扱いされやすい大腿筋膜張筋をセルフで緩めてミタ

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皆さんこんにちは!
Thera-Hubスタッフ ブルーステップスの中村拓人です!
 
前回までは呼吸に関しての内容が多かったと思いますが、その時にオープンシザースシンドロームという姿勢をお伝えしたと思います!
 

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この姿勢ですね!
肋骨が外旋、骨盤が前傾位になってはさみが開いた様な姿勢のことです!
 
 
以前書いたように腹斜筋の弱化という点も問題になりますが、それと同時に問題になるのが・・・
 
「大腿筋膜張筋」の硬さです!
 
 
この筋の硬さがあると骨盤は前傾方向に引っ張られますので、筋膜張筋の硬さがあるか、また圧痛があるかという点は確認しておいた方が良いかと思います!
 
 
そこで今回はこの「大腿筋膜張筋」をセルフで緩める方法をお伝えしていきます!
 
では早速中身に入っていきたいのですが、その前に大腿筋膜張筋の硬さのチェック方法と治療は皆さんご存知でしょうか?
 
 
以前Thera-Hub主催の腰痛と股関節セミナーを受けて頂いた方はお分かりになるかと思います!
 
簡単におさらいしますが、まず筋膜張筋の硬さチェックとしてOberテストがあります!
 
【Oberテスト】

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パッシブでこの位置まで動かして・・・

 

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股関節が約10°内転すると陰性ということになります!
(この辺は端折ります・・・)
 
 
 
 
 
そして緩め方としては反回抑制を使った治療がありましたね!
 

【筋膜張筋の反回抑制】

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この位置までパッシブでもってきて・・・

 

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股関節を内旋させていくと。
 
 
 
最大短縮位からの収縮をいれることで反回抑制がかかって筋膜張筋が緩みます!
 
 
そしてやっと本題の部分に触れていきますが、セルフでやってもらう場合もこれと同じ方法で緩めていきます!
 
 
【反回抑制を使った筋膜張筋の緩め方 セルフ編】
※左の筋膜張筋です

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右足は画像のように内側に入れて両肘を体の正面に着きます。
左足は股関節内旋位で膝関節90°に曲げましょう。
 
ここから

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左足の膝を床から少し離しつつ、踵を天井方向に持ち上げましょう!
こうすることで左の股関節は屈曲、外転、内旋方向に動きますので筋膜張筋に反回抑制がかかって緩むことになります!
 
 
動きが多少難しいので、踵を動かす際には手助けしてあげても良いと思います!
それと膝を床から離して外転させると中殿筋に入って「つりそう!」という人も多いので、膝は浮かせず内旋だけ入れてあげるのもOKです!
 
5,6回やるだけでも十分反回抑制がかかります!
 
 
 
治療をやった後のホームエクササイズ指導としても使えますのでぜひ患者様にもお伝えしてみてください!
 
 
では本日はここまで!