パフォーマンスアップ、障害予防を目的とした際に重要なパフォーマンスピラミッドの理解
これはCoordination(コーディネーション)と言って、その場の状況を目や耳など五感で察知したものを、頭で判断し、具体的に筋肉を動かすといった一連の過程をスムーズに行う能力の事を言います。
次に③POWER
これはPOWER(パワー)、Stregth(ストレングス)、Speed(スピード)という意味です。
最後に④Skill
これは簡単に言うと、その競技の専門的な技術の事(投球フォーム等)です。
この4つのバランスが整っていること、そしてそれぞれが広い土台を作り、高いパフォーマンスピラミッドを構築する事が重要になります。
ではこのような状態はどうでしょう??
POSITIONの部分が狭くなっているのが分かるかと思いますが、これは車で言うとMobility(可動性)がタイヤの部分で、Stability(安定性)がボディの部分になります。
いくら運転者の運転技術が高くてもタイヤに異常があればベストなパフォーマンスはできないですよね?
つまり何が言いたいかと言うと、身体も車と同じで動くべき所は動いて、安定するべき所は安定しておく事が重要だという事です!
ではこのMobility(可動性)とStability(安定性)という部分をもう少し掘り下げて考えてみましょう!
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○Joint by Joint Theory
これは見たことがある方も多いかもしれませんが、「Joint by Joint Theory」と言って各関節毎にMobility(可動性)とStability(安定性)の役割が異なっているという事です。
例えば肩関節を挙上したとしましょう!
この挙上という動作を考えた時に、Stability Jointである腰椎部分が安定していてMobility Jointである胸椎や肩関節の可動性が正常であるために成り立つわけです。
これが腰椎の安定性がない状態だとすると・・・
こんな感じになるかもしれません。
そうすることで腰椎部分に伸展型の腰痛が出る可能性は十分にあるわけです。
という事は腰椎の安定性を高めるエクササイズが必要になりますよね。
もしくは胸椎や肩関節自体の可動性の問題かもしれませんし、腰椎が安定した上での肩関節挙上ができないという運動制御の問題かもしれません。
その細かい部分はまた評価が必要ですが・・・
まとめると、パフォーマンスをアップする、ケガや障害を予防すると考えた時にパフォーマンスピラミッドのどこに問題があるのか、さらには各階層のどこに問題があるのかというのをきちんと把握すること。それに対してどの様なエクササイズを処方していくのかという事が大事になってきます。
今回は考え方の部分をメインにお伝えしましたので、次回は具体的なエクササイズ方法をお伝えしようと思います!
では本日はここまで!