運動学習する上でのポイント -環境-

皆さんこんばんは!
Thera-Hubスタッフ ブルーステップスの中村拓人です!
 
先日の1月30日に開催されたオンラインセミナー「腰痛患者に対するコアトレーニングと治療戦略」に参加して頂いた皆様ありがとうございました!!
 
予想外に多い人数と私自身、初のオンライン上での講義に緊張しておりました。。笑
内容の理解はいかがでしたでしょうか?
 
そして今回のネタは先日のセミナーの一部をもう少し紐解いた物を書いていきたいと思います。
 
例えば皆さん、臨床の中で徒手療法や運動療法をやった後に動作が治療前より良くなった!
→「今日の治療はここまでです!お疲れ様でしたー!」
→「テクテクテク・・・」
→「また戻ってる・・・😱」
 
なんてことは理学療法士としてあるあるですよね。(自分だけ?)
 
意識下では運動をコントロールできていても、無意識下になるとコントロールできていないパターンです。
つまり運動学習ができていない状態ですね。
 
前回のセミナーで運動学習する上でのポイントを少しだけお話したのを覚えているでしょうか?
 

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この部分になります。
 
「生体」「課題」「環境」
この3つに変化を加えることで患者は勝手にコツを掴んでいく。
それが運動学習する上でのポイントだと言われています!
 
セミナーの中ではボックスを使ったり、バーを使ったりしていましたよね?

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これは課題の中の空間や、ルール・道具に変化を持たせたやり方です。
 
 
では今回は「環境」という部分にフォーカスしてみましょう。
 
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 人は環境に左右される生き物

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例えばこのように山道を横切る川に、丸太を削った古い橋がかけられていたとします。

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あなたはこの橋を渡ることができますか??
感覚が良い人はもしかしたら渡れるかもしれません。
 
 
では強い突風が吹き荒れているとどうでしょう??
 この状態で橋を渡れと言われると・・・
人によっては急に難しく感じるかもしれません。
 
でもこの状態で小一時間練習したらどうでしょう?
これまでは感じていなかった橋の太さや古さ、微妙な揺れやたわみ具合に注意するかもしれません。
 
 
これが「環境」に変化を与えられた状態で、良くも悪くも人は環境に左右されるということになります。
 
 
 
つまり運動学習をするためには上記と同じように、色々な変化を与えなければいけないのです!
簡単に説明すると例えば歩行を良くしたいのであれば、このように狭い板の上を歩かせるというのも1つです!

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 これは資料にもあった「環境」の中の「地面」というところに変化を与えた状態ですね。

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最初にもお伝えしたように運動学習するためには、これらに変化を加えることで患者は勝手にコツを掴んでいく。
それが運動学習する上でのポイントだと言われています!
 
ちょっと難しく感じる方もいらっしゃるとは思いますが、私は非常に大事な部分だと思っていて臨床の中でも「こうやったらどうだろう?」とか「こうやったらどういう反応になるかなあ」とか色々試しながらやっているところです!
 
今回お話したところはなんとなーくで良いので理解してもらえると良いかなと思います!
 
 
皆さんももしそういう部分で悩んでいる方がいらっしゃればちょっとだけ自分の頭を使って、患者さんに変化を与えてみると新たな発見があるかもしれません!
 
ぜひその時は皆さんと一緒に共有していきましょう!
 
 
では今回はここまで!